見て触れた後、せむしは相手を焼くより埋めてやりたくなった。焼き終えるまで立ち会えない。庭の隅に、野菜を筵にくるんで冬の間埋めておく大穴がある。女の着物から一番佳いものを見つくろい外衣のように着せてやり、相手を穴へと運んだ。土で穴を埋め、その上をきれいに均した。
空の鉢の室に戻った。骸は骸でなくなったが、鉢はやはり鉢のままだった。相手は埋めたのだから、もう無理に燃さなくともよい、人目を集めて出にくくなるであろうし、しかし鉢のある家に居続ける気はしない。今晩には遷る。